何しに来たのかわかった、一瞬だけ
今日もお昼寝をした。
最近わかったけれど、この急にやってくる強い眠気は、自分に嘘をついたり人の顔色を気にしたりした後に襲ってくる。
たぶん、本来の自分とズレることは、相当エネルギーを消費することなんだろう。
体は眠って調整しようとしているのかもしれない。
そして、今日のお昼寝の起きる間際、
眠りと目覚めの狭間で、とても不思議な体験をした。
光さす窓辺で
ウトウトと意識が戻ってきたとき、
ここはどこだろう?
と思った。
あぁ、そっか、私は生きているんだった。
私は「私(かほ)」だったっけ。
なんで私はココに来たんだろう?
(脳裏に植林に行った内モンゴルの砂漠、夜の空、地球の映像が浮かぶ)
あぁ、この人生は一度しかないんだった。
今日という日も二度と来ないんだ。
私はいつか消える存在なんだなぁ。
そして、本当に大事なことがわかりそうになって…目が覚めた。
ほんの数秒間の出来事だった。
ほんの数秒の出来事だったけど、とても大量の情報だった。
なのに、起きたらどんどん忘れていく。
忘れないように、こうやって文字にしておこうとすればするほど忘れていく。
まるで映画「君の名は」で、目覚めると相手の名前を忘れてしまうのと同じだ。
何かとても大切なものが手のひらから滑り落ちてしまったようで、寝起き、私は泣いた。