ターシャの庭に憧れて

草花の溢れる庭と小さな家。そこでヨガとアロマとハーブのお仕事をするのが夢。

代弁者

http://summerwalk.hatenadiary.jp/entry/2017/09/30/170757

↑この続き。

 

よしもとばななさんの本「花のベッドでひるねして」に、ぴったりの言葉があった。

 

 

『海辺に立ちふわっと飛んで消えていけそうな薄い青色の空を見上げると、不思議と自分がすごく広いところにいるようなわくわくした気持ちになる。

 

 この世に来られてよかったなあ、とかなり小さなそして同時に果てし無く大きな気持ちになるのだ。

 

 その気持ちは三割の悲しみと六割の高揚感、そして一割だけひやっとした感じが混じったもので、例えていうなら蟻を見ているうちにいつのまにか宇宙のしくみを考えているようなときのあの独特な気持ちに似ていた。』

 

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作家さんの紡ぐ言葉には感嘆の音しか出ない。

 

なんでここまで表せるんだろう。

 

すごいなぁ、流石だなぁ。

 

私が言えないことを代弁してくれる。

 

こういう文章を書く人たちは、意識の深いところーどれが誰の意識か境目もわからないくらい深いところーに潜って、言葉を拾い集めてくるんじゃないかと思う。

 

そうやって、私の言いたかったこと、誰かの言いたかったことを代わりに表現してくれるから、本として売れるんだ、きっと。